読書記録と忘備録

「読書=苦行」と感じる人って、意外といる

f:id:bayaread:20131206124021j:plain

 

この間、読書についての記事がホッテントリ入りしてた。

 ファッションとして読書好きアピールする系女子について。id:unimochi)

 どこからがファッション読書で、どこからが”読書”なのか。

 ちやほやされている小説を読めばファッションで、ビジネス書を読めば読書なのか。 

 

だから、読書好きファッション女子たちよ、

受け狙いで名前なんて付けてしまってごめんね。

もしかしたら彼女たちの持つ、”読書のファッション作用”によって、

最初はかっこいいと思ってはじめた読書が人生を変えた、

 

なーんてことが起こるのが増えるかもしれない。


 と彼女(?)も言っているけれど、ファッションから読書好きになる人もる。

 とりあえず僕は可愛い女の子が読書家であればファッションであろうとなかろうとドキドキしちゃうので万事OKです!

 

ところで 

 

ところで、みんなっていつから読書に目覚めたの?

僕の経験則だと、両親が読書家で、家に本が沢山ある人は割りと読書家が多い。当たり前か。親に読書の習慣が無い場合とか、幼いころに本を読める環境になかった人が読書に目覚める事ってあるんだろうか?

 

ちなみに、僕個人の話。僕はとんでもない田舎の生まれだ。

Googleで地名を検索しようものなら、「◯◯ 村八分」って先生にサジェストされる程度には昔の風習が残っているような田舎。僕の周りには本を読むひとなんていなかったし、友人たちの親やそのまた親は農家の出が多く、中卒や高卒の人たちがほとんど。僕の同級生たちにとっても、大学に行って就職するっていう選択肢は一般的じゃなくて、家業や身内が経営する中小の建築会社に落ち着く事を選ぶ人が多い。だから、勉強をする必要がある人はほとんどいなかったし、「本を読む」っていう事は珍しい行為だった。

 

帰り道、別の友人が「あの家は恵まれすぎている」と漏らしていた。こちらの友人は鳥取県の出身で、山深い農村に育ったという。実家は昔ながらの農家なのだが、驚くべきことに本棚がなかったというのだ。図書館は自転車で一時間かかる隣村にしかなく、村で唯一のコンビニ(というか商店)の貧弱な雑誌コーナーだけが、書物を手にすることのできる場所だった。そんな環境だから、家族は誰も本を読まない。中学に上がってからは少ないお小遣いをやりくりして彼は本を買っていた。が、それさえも「邪魔だ」「この根暗め」「無駄遣いしやがって」と罵倒されたという。

生涯所得を数千万円変える“本当の”情報格差/若者よ書を求め街へ出よ? - デマこいてんじゃねえ!

 

この話、すごくわかる。

僕の父や母も本なんて読まないから、家に本棚は無かったし、僕の村に書店は無かったから、本を買いたいなら隣町(車で30分)に行かなきゃいけなかった。ある程度都会で生まれ育った人には信じられないだろうけど、田舎育ちの人ならわかってくれるはず!

 

本を好きになったきっかけ

 

両親は本を読まない人だったけど、母親が僕に読み聞かせをしてくれた。そのお陰で僕は本の面白さを知って、幼稚園や小学校ではずっと図書室に篭ってた。少し成長してからは親に本を買ってとせがんだりしたけれど、「もっと良いものがあるでしょ」って信じられないような顔をされて悲しかった。家に本が無かったし、他に楽しい事もなかったから、読書をするしかなくて、いつのまにか読書が映画やマンガを読む事と同じような習慣になったのが僕の場合。

 

本を読むのが楽しいひと、苦痛な人

 

少なくとも僕の小学校、中学校時代の友人に本を読むのが好きな人はほとんどいなかった。僕の中学校時代にはモバゲーが大流行していたし、周りのみんなは携帯ゲームで遊ぶか携帯でモバゲーをやっていた。僕の親は高校まで携帯を買わないと決めていたので、(結局中学3年の後半に買ってもらったけど)暇な時は読書かネットで時間を潰してた。この頃には本を読むのが面白くてたまらなかった。読んだ本の面白さやワクワクを誰かと共有したくて、仲の良い友人達に本を薦めまくってたんだけど、結局あまり読んでもらえなかったなぁ。

 

「なんでみんな本読まないの?めっちゃ面白いよ!」

そんなニュアンスの質問を投げかけると大抵の場合、

「文字だけじゃ面白くない」「読むのが辛い」「ふりがながないと読めない

そんな答えが返ってきた。ワオワオ。

 

彼女の記事には、「読書を誇らしげに思う人がいるなんて」といったブコメが付いていたけれど、読書の習慣が無い人にとっては「読書」は苦行であって、「読書を楽しめる人」は珍しいと思われてる。僕も和書を読むのは大好きだけれど、洋書を読むと中々読み進めなくてイライラする、ちょうどあんな感じなのかな。

 

だからこそ「読書の習慣がある」人は、読書を苦痛に感じる人達からすれば、知性がある事を象徴しているわけで、ファッションとして読書をする層が生まれるじゃないだろうか。

 

僕の育った環境では「読書=根暗」みたいなイメージが根付いていたので

ファッションとして読書をするヤツなんて皆無だった。

 

ファッション読書なんかするよりも、「昨日ノーヘルでバイクにのって警察に追われた話」や、「隣の高校のアタマ張ってる奴にケンカで勝って土下座させた話」をしている奴らのほうが圧倒的にモテていたしね!

 

読書=修行っていう人もたくさんいる

 

はてな民にはは日常的に活字(ネットの情報含む)を読むのに慣れている人達が多いから、読書なんて趣味のひとつで当たり前の事だろ!っていう意見が多い。だけど、「本を読む」っていう事が苦行に感じる人もわりといるんだよー、という話。

 

 

ろくでなしBLUES 1 (ジャンプ・コミックス)

ろくでなしBLUES 1 (ジャンプ・コミックス)

 

 *ちなみにこの記事ではマンガは読書に入れてないけど、中学ではクローズやWORSTを始め、ヤンキー漫画が滅茶苦茶流行ってたよ!そのせいか近隣の中学校との抗争があったよ!